four seasons ~恋人たちの午後~

気の向くままに文字を綴ります。。。

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私の彼は副社長 2-11

― 25歳になったと同時に……開けて。



葉子から貰ったラッシュをナイトテーブルの上に置いた僕は、ふかふかのベッドで眠る彼女の額にキスをした。
寄り添いかけていた心、アルコールの力も手伝ってか、僕らが両思いになるのにさほど時間はかからなかった。
クリスマスイブに彼女を誘いホテルへ、だが、告白後思わせぶりな態度まで示していたのに、結局はFIEの緊急連絡で彼女を独りにしてしまったのだ。本心、僕が帰る頃に葉子はいないと思っていた。
恋人達のクリスマス、そんなときに独りにされる空しさぐらい理解できる。
そんなことの積み重ねで、僕は元カノの平井に振られたのだから。


しかし、彼女の寝顔はそんな空しさを感じさせないくらい幸せそうだったのだ。
もしかしたら、彼女だったら本当に僕の立場を受け入れて付き合ってくれるのかもしれないと思った。末永く一緒に居られる女性じゃないかと。
「僕は、君を守るよ。大切にする」
「う…ん」
「葉子さん?起きてるの」
彼女は、ごろんと寝返りを打つとまるで子犬のように丸くなった。
再び寝息を立て始める。広いベッドに小さく丸まる彼女はとても可愛くて、僕は彼女の横に添い寝した。髪を何度か撫でると、彼女の頭の下に自分の腕を差し入れたのだった。
きっと、朝起きた彼女がこの姿を見たら顔を真っ赤にしてはにかむだろう。僕から彼女への、サプライズなプレゼント返しだった。






「まったく」






次の朝、目が覚めたら葉子の姿はなかった。
一瞬、サプライズなプレゼントが気に入らなかったのかと思ったが、テーブルに置かれた手紙を見てちょっと安心した。


― 素敵なクリスマスをありがとう。起こさないで帰ります。


遅くに帰って来た僕を気遣ってくれた彼女らしい心遣いだったが、チラリとも顔を見せてくれなかったことになんだか子供のように怒ってしまった。
ロスに行く前に彼女の顔を見ておきたかったのに。
 ……そう拗ねるのは、僕のほうが彼女の虜になっているからだろう。













「ああ、母さん」
FIEの玄関に車が横付けされた。
母からの電話を受けながら、FIEの受付を通り過ぎる。
初めはおしゃべりが堪えなかったこの受付も、短期間の間に気持ちを入れ替えててくれ、今や立派に仕事をこなしてくれている。
「千草おばさまが倒れたって?そうか…今日は会議だから明日朝にでも覗いてみるよ。場所は?ああ、分かった」
携帯を切り、エレベーターに乗り込んだ。
ゆっくりと静かな時が流れ、2階へと到着する。スッと扉が開くとカウンターにひとりの女性の姿が見えた。



「ひ…らい……?」



それは、平井亜紀だった。









第12話
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まるこ

Author:まるこ
オリジナル恋愛小説を運営する
心の景色を文字にするのが大好きな
管理人。
『春夏秋冬』(R-15)

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目次

私の彼は副社長

登場人物

~出会い編~
1/ 2/ 3/ 4/ 5/ 6/ 7/ 8/ 9/
10/ 11/ 12/ 13/ 14/ 15/ 16/
17/ 18/ 19/ 20/ 21/ 22/ 23/
24/ 25/ 26/ 27/ 28/ 29/ 30/
31/ 32/ 33/ 34/ 35/ 36/ 37/
38/ 39/ 40/ 41/ 42/ 43/ 44/
45/ 46/ 47/ 48/ 49/

~真純くんの事情~
1/ 2/ 3/ 4/ 5/ 6/ 7/ 8/ 9/ 10/
11/ 12/ 13/ 14/

~恋人編~
本家サイトにて公開中(R-15)





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