four seasons ~恋人たちの午後~

気の向くままに文字を綴ります。。。

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私の彼は副社長 27


時間的には、ちょっとだったかもしれない。
でも、私にはとても長いキスに思えて……
唇がスッと寒くなると、私はゆっくりと瞳を開けた。真純の茶色い瞳は、街灯のせいかゆらゆらと揺れ、切なさに溢れているようにも感じて。


「こんなの見られたら、まずいよね。……だけど、もう少しこうしていたいんだ」


真純は、私の後頭部に手を沿え、自分の胸に抱いてくれた。
― 商店街の人に見られても、構わない。
私自身の気持ちもなんだか大胆になっているみたいで、彼の背中に手を回しワイシャツをキュッと掴む。
その行動の真意に気付いてくれたのか、真純は再び口を開いた。


「真面目に、君のこと思ってる。卑怯かもしれないけど、こんな言い方しか今は出来ない」


それって、『真面目に好きだと思ってる』と言いたいんだよね。
仕事絡みでなくなったとき、ふたりの関係は先へと進むということよね?
私は、そう言いたくて……でも出来なくて、顔を上げ彼を見つめるしかなく。


「だから、葉子さん……今日のキス覚えてて。僕の気持ちだ」


嗚呼。


凄いと心が感嘆の声をあげていた。
この言葉で、彼から想われている事をはっきり確信したのだ。プライベートと仕事が絡み合うことを極端に恐れる彼、その彼が表してくれたこの言葉だけで、私は満足だった。


「忘れないわ」


私の返事に、恥ずかしそうにくしゃっと顔を崩した真純は、名残惜しそうに頬と頬をくっ付けるとぎゅっと私を抱きしめる。
そして、私たちは別れたのだった。









家に帰ってからも、私は化粧も落とさず唇に触れていた。
真純とのキスの感触が、まだリアルに思い出せる。
『このキスを忘れない……忘れたくない……』私は、そう心に言い聞かせていた。


私は、幸せの絶頂だった。


その絶頂が一変するなんて、この時は考えもしなかった。






第28話へつづく









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コメント

えぇ~!?

毎回楽しく拝読させていただいていますが・・・
「絶頂だった」・・・「だった」・・・過去形!?
セオリー上、こういう場合の過去形はどぉ~~~って落っこちてゆくストーリー展開のハズ・・・
真純さまが「仕事モード」一直線になってしまうの???
あぁ、先が気になります!

滝汗

zaziさ~ん♪
いらっしゃいませ~~!ありがとうございます☆
こういう場合の過去形は、かなり意味深で。。。
ご心配かけております(笑)

それも次回の更新が、いつになるのか読めない状況になりまして、もしかすると一週間ほど、お待たせするかも……。

今後の展開に夢はせながら、もどかしい二人の恋路を応援してやってくださいね♪

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プロフィール

まるこ

Author:まるこ
オリジナル恋愛小説を運営する
心の景色を文字にするのが大好きな
管理人。
『春夏秋冬』(R-15)

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目次

私の彼は副社長

登場人物

~出会い編~
1/ 2/ 3/ 4/ 5/ 6/ 7/ 8/ 9/
10/ 11/ 12/ 13/ 14/ 15/ 16/
17/ 18/ 19/ 20/ 21/ 22/ 23/
24/ 25/ 26/ 27/ 28/ 29/ 30/
31/ 32/ 33/ 34/ 35/ 36/ 37/
38/ 39/ 40/ 41/ 42/ 43/ 44/
45/ 46/ 47/ 48/ 49/

~真純くんの事情~
1/ 2/ 3/ 4/ 5/ 6/ 7/ 8/ 9/ 10/
11/ 12/ 13/ 14/

~恋人編~
本家サイトにて公開中(R-15)





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